近年、無添加志向の傾向にあり、食品選びにこだわりを持つ方が増えてきましたよね。

何となく体に良くないかな・・と思っている添加物。

食品添加物の危険度や使用目的を考えたことはありますか?

食品添加物とは食品の製造・加工をするときに何らかの目的をもって食品に添加する物のことです。

使用目的は様々で、安全なものから危険と言われているものまであります。

添加物の種類と特に危険な添加物を知ることで、食品選びの参考になれば嬉しいです。

(2017年現在、約1500品目もの添加物が厚生労働省より公表されています)

 

添加物の指定方法とは?

食品衛生法第10条にもとづいて、厚生労働大臣の指定を受けた指定添加物だけを使用することができます。

しかし、既存添加物、天然香料、一般飲食物添加物は指定添加物以外なので添加物として使用できるそうです。

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

・指定添加物とは?(454品目)

食品安全委員会による安全性評価を受け、厚生労働大臣が指定する物です。

毒性については専門機関が検証し、毒性の認められた物質には「ADI値(一日許容摂取量)」が定められます。

毒性が認められても使用できることに驚きですよね。

・既存添加物とは?(365品目)

以前より使用されていた物質のため、安全評価がされないまま使われています。

安全評価は順次おこなわれているそうですが、現状まだ終わっていないそうです。

・天然香料とは?(約600品目)

天然の植物や動物を原料とする香料のことで安全評価はほとんどされていません。

天然由来ですので毒性のリスクは低いそうです。

・一般飲食添加物とは?(約100品目)

通常は食品として食べているものを、添加物として使用する物のことです。

もともと食品ですので、毒性のリスクはほとんどないそうです。

※2017年現在の情報

 

食品添加物を使用する目的とは?

食品添加物は、主に八つの目的に分かれて使用されています。

それぞれ詳しく見てみましょう。

・着色料

食品に色をつけるものです。

食品の品質を変えたり、消費者の購買意欲を高めるための添加物です。

化学合成品としてはタール系色素と呼ばれる赤色40号、赤色102号、黄色4号、黄色5号、青色1号、緑色3号などがあります。

化学合成品以外には、コチニール、アナトー、紅麹、カラメル色素などの天然由来のものもあります。

・発色剤

加工肉類、タラコの色を良くするために使用されるものです。

主に亜硝酸ナトリウムが使用されており、食品の原料(ヘモグロビンやミオグロビンなど)と結合して、ニトロソヘモグロビンやニトロソミオグロビンという物質に変化します。

よって着色料の不自然な色ではなく、自然な色合いになるそうです。

最近見かけるようになってきた無塩せきベーコンやハムは、加工時に発色剤・着色料不使用のものです。

また、着色料不使用と記載されているタラコは発色剤が使用されている場合があるので注意してみてくださいね。

・漂白剤

漂白剤と言えば色を白くするものですよね。

食品に使用することで色鮮やかにすることができます。

主に次亜塩素ナトリウム、亜硝酸塩、二酸化硫黄が使用されています。

次亜塩素ナトリウムはドライフルーツなどに使われることが多く、強い毒性があるため食品に残してはいけないことになっています。

また、亜硝酸塩はワインなどによく使われており、漂白以外に酸化防止、変色防止、防かび効果もあるそうです。

また、カット野菜は鮮度を保つために漂白されている可能性があるそうです。

キャリーオーバー(参考文献参照)で成分表示には記載されていないこともあります。

・保存料

食品中の細菌の増殖を抑える効果があるため、保存期間を延ばすことができます。

主に、清涼飲料水には安息香酸ナトリウム、果汁原料には亜硫酸塩、魚肉加工品にはソルビン酸が使用されています。

・乳化剤

本来混ざらない水分と油分を均一に混ぜることができるものです。

ドレッシングなどがわかりやすい例ですね。

この作用のことを界面活性作用と言い、合成洗剤の成分と同じものもあります。

主に、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルは合成界面活性剤です。

他にはリン酸塩、カゼインナトリウム、また天然由来の安全性が高いものはレシチンがあります。

・人工甘味料

食品に甘味をつけるものです。

カロリー控えめ商品や、安価なお菓子に使用されているのを見たことはないでしょうか。

化学合成品としてはアスパルテーム、スクラロースが主に使われています。

化学合成品以外では、キシリトール、トレハロース、ソルビトールなどが主に使われています。

・酸化防止剤

食品の酸化を抑えるものです。

保存期限を長くしたり、酸化による食品の色の劣化を防ぎます。

ペットボトル飲料などでよく見かけるビタミンCは、それ自体が酸化しやすいため、パッケージ中の酸素をビタミンCが先に消費してしまうことで食品の酸化を防いでます。

油脂分の多い食品の酸化防止剤は、ビタミンE(トコフェロール)、没食子酸、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)が使用されています。

ビタミンCと聞くと体に良さそうですが、添加物なんです。

・防カビ剤、防ばい剤

輸入柑橘類やバナナの輸送貯蔵中に、カビが発生しないようにするものです。

このことをポストハーベストと呼びます。

主にイマザリル、OPP(オルトフェニルフェノール)、DP(ジフェニル)、TBZ(チアベンダゾール)が使用されています。

最近はスーパーでも防かび剤不使用と書かれている輸入柑橘類を見かけることが多くなりましたので選ぶようにしてみてはいかがでしょうか。。

 

毒性のある特に危険な食品添加物とは?

上記で紹介した食品添加物の中で毒性が高く”特に危険”と言われているものです。

 

・着色料(タール色素)

赤色○号、青色○号など

・保存料

ソルビン酸、安息香酸ナトリウム、亜硝酸塩

・発色剤

亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム

・漂白剤

次亜塩素酸ナトリウム、亜硝酸塩、二酸化硫黄

・人工甘味料

アスパルテーム、スクラロース

・防カビ剤、防ばい剤

OTT、DP、TBZ

発がん性、遺伝毒性、アレルギー性、おう吐、下痢、成長抑制、ADHDなど毒性をあげればきりがないほど。

また、食品添加物同士を合わせて摂ることにより毒性に変わる場合もあります。

 

無添加ライフを送るために

食品添加物の使用目的を見てみると、使用しなくても良いものばかりではないでしょうか?

企業側の都合もあると思いますが、

見た目の色がキレイ!

保存性が高いほうがいい!

カロリーを控えめにしたい!

など、消費者が求めるからこそ生まれる製品もあるかと思います。

“お子さんに食べさせたいかどうか?“

を基準に製品選びをしてみてはいかがでしょうか。

消費者の意識が変わることで、無添加商品がもっと増えて手に入りやすくなると思います。

一緒に世の中に変えていきましょう!!

 

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ぜひ、ママ・パパに是非読んでいただきたいです。

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<参考文献>

厚生労働省HP
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/

日本食品添加物協会
http://www.jafaa.or.jp/index.htm

キャリーオーバー
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/03/s0323-3e.html