遺伝子組み換えとは、「生物」の細胞から有用な性質を持つ遺伝子を取り出し、「植物」などの細胞の遺伝子に組み込んで新しい性質をもたせることです。
「遺伝子組み換え作物」のことを英語ではGenetically Modified Organismsと表記し、GMOと呼ばれることも多いです。
従来から用いられてきた掛け合わせの交配よりも短時間で効率よく目的の性質を作り出すことができ、植物や生物の垣根を超えた交配が可能になることで害虫や農薬に強く、乾燥や塩害など環境にも強い作物を作るだけでなく、特定の成分含有量を高めた物質を作ることなども可能になってきます。
遺伝子組み換えにより大量生産が可能となり、食糧難を救ったという時代背景はありますが、量より質が重視される現代。
植物の育て方の見直しが必要ではないでしょうか?
農薬の恐ろしい時代背景についてはこちらの記事をチェック
では、実際に遺伝子組み換え食品がもたらす影響を見ていきましょう。
遺伝子組み換えが引き起こす影響とは?
食品としての安全性やアレルギーの原因にならないかなどのチェックは、厚生労働省が専門家で構成される食品安全委員会に安全性の評価を依頼し、食品安全委員会が安全性の評価(食品健康影響評価)を行います。
最新の科学的知見に基づいて専門家がさまざまな角度から行っており保証されていますが、実験期間の短さ上に健康への長期的な影響を懸念する機関も少なくありません。
オーガニック(有機)食品を求めている消費者も増えている動きとは反対に、農薬を大量散布できることによる環境汚染、殺虫成分であるBtタンパク質を作る遺伝子を導入したとうもろこしによって害虫以外の生物を殺してしまって生態系の破壊にもつながったり、動物実験では成長障害を引き起こすなどの結果も出ていることは怖いですね。
遺伝子組み換え食品一覧
日本で安全性が確認され、販売と流通が認められているものとは・・・
食品8作物169品種
→大豆、じゃがいも、なたね、とうもろこし、わた、てんさい、アルファルファ、パパイヤ
添加物7種類15品目
→キモシン、α-アミラーゼ、リパーゼ、プルラナーゼ、リボフラビン、グルコアミラーゼ、α-グルコシルトランスフェラーゼ
です。
遺伝子組み換え食品が原料の可能性が高いものは、具体的には上記の作物から作られる油や調味料などが挙げられます。
間接的に関わってくるのは家畜の飼料が遺伝子組み換え作物の可能性が高いので肉や乳製品、卵などもこだわりの生産者さんを見つけることをおすすめします。
非遺伝子組み換え食品のNonGMOマークなどが付く食品も増えてきたので、覚えておくと見分けやすくなります。
ViOがおすすめする非遺伝子組み換え食品
・鹿北製油カホク 国産 なたねサラダ畑
非遺伝子組み換えで農薬不使用で育てられた国産の「なたね油」であり、化学溶媒抽出ではなく無添加「圧搾法一番搾り」という良質なオイルという点もおススメできる商品です。
鹿北製油カホク 国産 なたねサラダ畑 650g (菜種油 菜たね油 なたね油 サラダ油) 無農薬栽培 北海道産 九州産 圧搾法一番搾り 無添加 安心安全 非遺伝子組み換え
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・チョーコー 有機味噌 麦 500g
非遺伝子組み換え有機大豆使用、原材料は有機大豆、有機麦、食塩のみの完全無添加みそです。
チョーコー 有機味噌 麦 500g |
・タカナシ 有機牛乳 1000ml
無農薬・無化学肥料・非遺伝子組み換え飼料にこだわったオーガニックミルクです。
抗生ホルモン剤も不使用でストレスフリーの環境で育った有機JAS認定牛乳。
・飛騨酪農 パスチャライズ牛乳 1000mI
飼料は非遺伝子組み換えで、低温殺菌された牛乳です。
<参考文献>
・厚生労働省 遺伝子組換え食品とは
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/idenshi/index.html
・The Non GMO Project