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牛乳を買う際に、みなさんは気を付けていることはありますか?

「乳飲料」や「加工乳」を選ばなければ添加物は入っていないことになりますし、「生乳100%」と表示されていても乳脂肪分などを調整した成分調整牛乳もあります。

牧場ですぐに飲むわけではないですし、ある程度賞味期限の長さがないと流通できない地域もあるので、全てをクリアしなさいとは言いませんが、安全でおいしい牛乳にこだわるためには

・牛の飼育方法

・殺菌方法

をチェックしてください♪

 

オーガニック(有機)牛乳

通常の牛乳はホルモン剤の投与や、飼料が遺伝子組み換え物を使用しているか否かなどは牛乳のパッケージでは読み取れません。オーガニック認証が付くミルクはそれらを使用していない、あるいは牛の一生に1回など数が限られています。

しかしながら日本では有機JAS認証のつく牛乳はまだ少ない中で、私たちは安全な飼料にこだわったりホルモン剤添加をしていなかったり、動物の環境を考えた放牧などを取り入れる牧場を知ること、牛乳の種類を知ることが大事です。

海外ではオーガニック認証のつく牛乳が沢山差別化されて並べられています。

rBGT(recombinant bovine somatotrophin)またはrBGH (recombinant bovine growth hormone)という成長ホルモンの中でも遺伝子組み換えホルモンは日本、カナダやオーストラリアなどでも禁止されています。禁止されてない国では有機を選ぶことをおススメします。Antibiotics (抗生剤)の使用についても、オーガニックを選べば、利用回数が0または限られています。

 

味にこだわるなら殺菌方法をチェック

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オーガニックかどうかは牛の飼育方法になりますが、おいしい牛乳を選ぶには、加熱温度が大切な基準になります。

低温殺菌またはパスチャライズ

殺菌のための加熱温度が高いと、牛乳のタンパク質が変性したり、味わいが変化します。でも、専門家ではない一般消費者が加熱温度の区分を覚えておくのは大変なので、「低温殺菌」や「パスチャライズ」と表示されているかどうかで判断すれば簡単です。表示を見てるうちに自然とオーガニックであっても日本では一般的な牛乳は120から130度低温殺菌やパスチャライズは60度台だということが分かるようになりますよ。

ロングライフ牛乳

冷蔵コーナーではなく常温コーナーに置かれている牛乳などを目にしたことはありますか?常温で2ヶ月ほど保つロングライフ牛乳(LLミルク)は140℃~145℃で3~5秒間で超高温減菌するHTST(High Temperature Short Time Pasteurization)やUltra-Pasteurized(またはUHT)などがあります。震災などの常備食としてロングライフ牛乳の需要も増えるかもしれませんね。

日本の牛乳の多くは表示を見るとすぐに分かりますが、低温殺菌と特別に表記されてない限りほとんど高温殺菌(120℃~130℃で2~3秒間殺菌)で処理されています。ロングライフ牛乳や高温殺菌された牛乳からは、本来の搾りたて牛乳の味からは異なり、焦げたような香りがする場合もあります。

 

ノンホモ牛乳とは?

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加熱殺菌温度の区別とは別に、牛乳の味や成分に大きく関わって来ることが「ホモジナイズド」の有無です。ノンホモ牛乳とは、脂肪球を均一に処理するホモジナイズド処理をしていない牛乳のことです。この処理をしていない牛乳は、時間が経つと乳脂肪分が分離して生クリームの層ができます。なので、ノンホモ牛乳は、シェイクすることでバターができるんです。

確かに、パックを開けた際に、輸送中に揺られることでできた生クリームやバターの固形物層が上部に浮いていると使いづらいと感じる方も多いですし、ホモジナイズドは必要な処理と言えますが、より自然な味わいを楽しみたい方や、クリームの層ができることを知ってあえてすくってコーヒーに入れたりするなど、別の用途に使えるので選ばれる方もいます!

それから、ホモジナイズド処理していない牛乳は、均一にされていない様々な大きさのままの脂肪球に乳糖が収まっているので、ゆっくり体に吸収されて乳糖不耐症で牛乳を飲むとおなかがキュルキュルするという方も反応しにくいというメリットがあったりします。牛乳のアレルギーがあるかなと感じる方は一度低温殺菌やノンホモ牛乳を試してみると普段よりも改善されるかもしれません。

 

その他の区分

乳製品の好きな欧米ではミルクへのこだわりは強く、用途によって使うものを変えます。

ハーフ&ハーフ

コーヒーに入れる牛乳としてアメリカなどのスーパーやカフェなどで見かけるタイプ。脂肪分が18-30%ほどと少なめのライトクリームと通常の牛乳を半分ずつ混ぜているので、牛乳より濃厚なミルクです。添加物たっぷりのイメージのコーヒークリームより安心して使えますね。

ダブルクリーム

イギリスなど欧州ではシングルクリームやダブルクリームという言葉をよく耳にします。牛乳ではなく脂肪分48%ほどの生クリームのことを指し、シングルクリームは脂肪分18%ほどのコーヒーなどに使うクリームなので泡立ててもホイップしません。日本で生クリームと言えば植物性か動物性のものかを選ぶくらいで選択肢は多くないですが、

なども主婦だけでなく子供の頭の中にも入っていて、自分の好みも把握していたりします。

 

まとめ

オーガニック認証付の牛乳は日本ではまだ少ないので安全な飼育を取り入れる牧場のミルクを手に入れたり、低温殺菌やノンホモなど美味しいものを選びましょう。

オーガニック(有機)かつ低温殺菌、かつノンホモと完璧に揃った牛乳は牧場の近くでしか出回りにくいと思いますが、本物のおいしい牛乳の味を求めて試してみると面白いですよ。

ちなみに私は、牛乳を買う際は、味がおいしいので必ず低温殺菌(パスチャライズ)、たまに奮発してノンホモ牛乳を選んでいます。

 

おすすめの美味しい牛乳

・木次 パスチャライズ牛乳

黄色いパッケージでナチュラルスーパーには必ず見かけるファンも多い木次乳業さんの低温殺菌牛乳です。木次乳業さんからはノンホモジ牛乳も出ていますよ。非遺伝子組換え飼料を採用し、中には山地牧場という放牧スタイルの酪農場からもミルクを集めています。

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木次 パスチャライズ牛乳 1000ml
価格:369円(税込、送料別) (2018/10/31時点)

 

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木次 ノンホモ牛乳ビン入 900ml
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・中洞牧場 ノンホモ牛乳

中洞さんのノンホモ牛乳は、とても人気があるのと、牛たちに無理をさせた生産をしないので、購入待ちなる時もあります。エサは非遺伝子組み換え飼料・無農薬や牛に抗生剤無投薬というだけでなく、のびのびとアルプスの中のような山地酪農を進め、教え子たちが全国に広がっています。

 

 

 

・タカナシ 有機牛乳

大手タカナシさんからは有機JAS認証付の牛乳が出ています。安心安全面でオーガニック認証は嬉しいですが、こちらの有機牛乳は一般的な高温殺菌なので、タカナシさんの低温殺菌シリーズから有機もいつか登場することを期待しています!

 

<参考資料>

https://www.bocca.co.jp/bocca/item/milk.html