ウェットティッシュと呼ばれるものは、(一社)日本衛生材料工業連合会などの安全衛生自主基準で定められた成分液を、レーヨンやポリエステルなどを素材とした不織布に含浸し、手や皮膚などを清潔にするために使われるものと定められ、ぬれティシュとも呼ばれます。
赤ちゃんのお尻ふきなどもその一部で、化粧品基準に沿って製造されます。
除菌ウェットティッシュはエタノールなどのアルコール水溶液を含ませたものが一般的です。
アルコールは脂肪やタンパク質の汚れが落ち易いという洗浄効果や、品質を保つための防腐剤として、また清涼感などをアップさせるために含まれます。
70%程度のエタノールが最も殺菌力が高いのですが、消毒用エタノールなどは医薬品や医薬部外品に属するので、ウェットシートはじめ洗剤など日用雑貨ではアルコール濃度は20~40%ほどで「除菌」という言葉が用いられます。
アルコールの影響とは?
アルコールの皮膚への影響は、使いすぎると肌の油分が失われたりセラミドを壊し、乾燥や肌荒れを引き起こしてしまいます。
肌が弱い方やデリケートな赤ちゃんの肌、アルコールアレルギーの方はかゆみや下痢だけでなく喘息を引き起こす可能性もあるのでウェットシートのアルコール濃度でも注意が必要です。
アルコールフリー商品は安全?他に含まれている添加物とは?
アルコールフリーのウェットティッシュは見かけるようになってきましたが、アルコールに代わる「除菌」が期待できる塩化ジメチルメジチルアンモニウムやCPC(塩化セチルピリジニウム)などの添加物が含まれていることが多いです。
他には、「洗浄剤」として塩化ベンザルコニウムや、殺菌効果やカビの繁殖を抑えて品質を保つために「防腐剤」として次亜塩素酸ナトリウムやパラベン(パラオキシ安息香酸エステル)が使われたり、皮膚を保護する「湿潤剤・保湿剤」としてPG(プロピレングリコール)やグリセリン、最終的な商品の香りを良くするための人口香料などが挙げられます。
最も危険な添加物についてはこちらの記事をチェック
含まれる添加物は発ガン性はじめ原液では怖いものも多いのですが、市販されているものはもちろん安全基準をクリアする濃度に薄められてます。
しかし、できるだけ添加物フリーを選びたいですよね。
また、外国のオーガニック系ウェットティッシュ(wet wiper)などでは、不織布の原料コットンそのものの漂白や染料がないこと、地球環境のことも考えられた生物分解可能な(biodegradable)原料を使用しているという表記がされていることも多いです。
ViOがおすすめする無添加商品紹介
・オーブス ユカーリプタススプレー
原材料は電解水とユーカリのみ。除菌・消臭としてなど万能に使用可。
オーガニックコットンに染み込ませれば無添加ウエットティッシュの出来上がりです。
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<参考文献>
・日本衛生材料工業連合会 ウェットティッシュ
http://www.jhpia.or.jp/product/papertowel/
・無添加化粧品のススメ 旧表示指定成分とは?
http://www.mutenka-susume.com/kind/old-ingredient.html