ここ数年、日本では空前のオーガニックブーム。
極力農薬を使っていない有機野菜を取り入れている健康志向の方も増えていますし、植物の持つ力強いパワーに魅了されケミカル処方のコスメを使っていた方もオーガニックコスメにシフトされたりしています。
こうした需要の高まりにより近年は「オーガニックコスメ」と謳った商品が数多く出回るようになりましたが、そもそもオーガニックコスメとは何か?
オーガニックコスメの品質基準はあるのか?
・・・など、
皆さんの素朴な疑問についてお答えしたいと思います。
日本におけるオーガニックコスメとは?
「オーガニック」という言葉を聞くと、自然素材で安心、人と地球に優しい、といったイメージを持たれる方が多いかと思いますが、一般的にオーガニックコスメとは
「有機栽培で育てられた自然由来の成分を配合した化粧品」
と広く認識されています。
オーガニックコスメの全成分表示をご覧頂くと、成分名の頭に「有機」「オーガニック」と書かれていたり、該当する成分名に米印などを付けて下部に「該当成分はオーガニック由来です」などと言った注釈がついていたりします。
ただ、現在日本においてはオーガニック及びオーガニックコスメに対する明確な基準や認証機関は無いため、有機栽培で育てられた自然由来の成分を主原料としているものも、極端な話、1種しかオーガニック成分が配合されていなくても、「オーガニックコスメ」と謳うことが出来ます。
世界最高峰の有機栽培「バイオダイナミック有機農法」
海外では化粧品に配合する植物原料に対しても明確かつ厳格な基準を設けた認証機関があります。
その中でも世界最高峰の有機栽培と言われるのが「バイオダイナミック有機農法」。
オーストリア人哲学博士ルドルフ・シュタイナーが提唱した有機農法の一種で、世界で一番取得が難しいと言われるオーガニック認証です。
バイオダイナミック有機農法によって育てられた植物原料が使われていることは企業意識としても高いオーガニック基準を設けている指標になるかと思います。
例えば、スイス初のオーガニックコスメ「ヴェレダ」は製品に使用する植物原料の約75%はオーガニックもしくはバイオダイナミック有機農法で育てられたものと独自基準を設けているブランド。
ベビーラインも充実しています。
世界シェア75%を誇るオーガニックコスメ認証「ECOCERT(エコサート)」
ECOCERT(エコサート)はフランスに本拠地を置く世界最大規模の国際有機認定機関。
欧州5か国の認証団体が合同で策定したオーガニックコスメに関する統一基準「COSMOS(コスモス)」もエコサートのコスメ認証が基準となっています。
製品そのものにオーガニック認証を取得しているというのは製品選びの判断基準の一つになるかと思います。
ただし、認証を取得するには費用がかかるため同基準をクリアした製品であってもあえて認証を取得しない企業も少なくないと言われています。
オーガニックコスメを購入する際は、ブランドイメージだけで選ぶのではなく、まずはメーカーの掲げる企業理念やオーガニックの定義などを確認しておくと良いかと思います。
これからますます加速するであろうオーガニックブームですが、真摯な商品作りをしているメーカーさんや品質の高いオーガニックコスめが確かな形で広く多くの方に伝わっていくことを願います。
ヴェレダ・カレンドラ ベビー ミルクローション 200ml (ボディケア) 【ネコポス不可】 |
<参考文献>
・ECOCERT
・demeter
・COSMOS
http://www.ecocert.com/en/cosmos