オーガニックに関わっているとローフードの世界にも精通した人が多いです。その多くの人が惹きつけられるローフードの魅力や実際に使われる食材、メリットなどについて紹介します。
ローフードとは?
ローフードとは英語のraw foodから来ており、直訳すると生の食べ物ということです。
加熱などの調理によって失われがちな「酵素」やビタミン、ミネラルなどを効率よく摂取することを目的としています。
実際には摂氏48度以下の調理をしたものをローフードと呼び、生きた食べ物という意味のリビングフード(living food)と呼ばれることもあります。
人間には消化酵素と代謝酵素があり、現代社会で加工食品などの食生活に偏りがちな方は消化酵素が沢山必要になります。
結果、代謝酵素が作られる分が減ると代謝が減り疲れやすくなったり、肌荒れにつながったりしてしまいますね。
ローフードでうまく酵素を補給すると、そこをカバーしてくれるということです。
ローフードはアメリカ西海岸や欧州、ヨガの盛んな地域やバリなどでも人気があります。
写真はインドネシア バリのウブドというエリアにあるローフード専門店で頂いたローラザニアです。
ラザニアは一般的にオーブンなどで加熱して作られますが、こちらは浸水させたカシューナッツなどをブレンダーにかけてペーストにしたものをもとに作られています。
お肉も豆などの食感を利用して入っていません。
世界中で人気のローフードレストランの多くは小麦などを利用しない「グルテンフリー」、野菜中心の「ベジタリアン」、乳製品など動物性の食材を摂取しない「ヴィーガン」対応などが同時にできているところがほとんどです。
ローフード界でよく使われる食材は、野菜や果物の他に海藻やナッツ類が挙げられ、麺をベジヌードルで置き換えたり、スプラウト類やカリフラワーを細かくしてライスに見立てて海苔巻きを作ったりと想像以上にアイディアあふれる調理によってローフードは成立しているところも面白いです。
もちろん加熱をして食べることが望ましい食材はありますので、具体的な知識をもつことが大切です。
ロースイーツも大人気
ローフードはおかず系のレシピだけでなく、スイーツの分野も大変人気があり、日本でも都内だけでなく全国でロースイーツが食べられるお店や専門店も登場しています。
例えばローケーキのタルト生地などは焼かずにどうやって作るかというと、クルミやアーモンド、甘みに付けにはデーツなどを浸水させて柔らかくしたらフードプロセッサーで砕いてタルト型にギュッと敷き詰めるだけで作ります。
フィリングの部分などは常温でも固まるココナッツオイルを原料に使って固めたものや、アイリッシュモスという海藻から作るジェルなどが使われます。
乳製品を取らない人も多いので、ナッツミルクはじめ穀物ミルクが使われることが多いです。
食べてみると食感や濃厚さは一般のスイーツに全く劣らず、少量の甘みで仕上がり、罪悪感のないビューティスイーツとも言えますね。
加熱を48度までに抑えるとパリッとしたお菓子や、食材の水分を除くことが難しくなりそうですよね。
そんな時は「ディハイドレーター」と呼ばれる食品乾燥機はロースナックを作る際によく用いられます。
ドライフルーツや野菜チップスだけでなく、ローのマカロンやクラッカーが作れてしまうので驚きです。
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