オーガニックがなんとなく体に良さそう!
と軽い気持ちでオーガニックライフを始められる方も多いのではないでしょうか?
私もその一人。
しかし、興味を持ちはじめたら色々と知りたくなりませんか?
いつ、どのように化学肥料や農薬を使い始めたのか?
化学肥料・農薬の時代背景をわかりやすく解説します。
きっかけは第二次世界大戦
化学肥料・農薬が使われるようになったのは第二次世界大戦終了直後と言われています。
理由は二つ。
1.食糧難
2.化学肥料が安価で大量生産可能
日本は敗戦国であるため、働き手の若者がいなくなりました。
更に、空襲や戦禍により田畑が使えなくなり深刻な食糧難に陥ったのです。
また、戦争が終わり不要になった爆弾や火薬の原料を活用し、化学肥料に変換されたそうです。
(爆弾や火薬と原料が一緒とは驚きです!)
化学肥料を使用した植物は軟弱に育ち、害虫や病気の被害を受けやすくなります。
そこで、対策として農薬が使われ始めたのです。
窒素肥料(亜硝酸塩)の影響とは?
肥料の三大要素は「窒素」「リン酸」「カリウム」です。
その中でも、作物を大きくする効果がある窒素肥料の過剰投入による
「硝酸塩」の異常な高濃度化が問題になっているそうです。
従来は、空気中にある窒素にアンモニア合成が起こり、土壌微生物によって分解されると「硝酸態窒素」になります。
それを植物が栄養分として摂取します。
これには長時間かかるため、「硝酸塩」を窒素肥料として使用することになりました。
この硝酸塩は、熱分解や体内で消化されると「亜硝酸塩」というものに変化するそうです。
亜硝酸塩がもたらす影響は
・発がん性
・慢性の貧血
・乳幼児の急性致死症(ブルーベビー病)
・アトピー性皮膚炎
・アルツハイマー病
・糖尿病
・肝臓機能低下
・膵臓疾患
・胃炎
・甲状腺疾患
など…様々な健康障害の原因になっていると言われています。
化学肥料・農薬による環境汚染
化学肥料・農薬を使用することで環境にも悪影響を与えています。
農薬は「殺虫剤」「殺菌剤」「除草剤」のことで、本来の性質が毒物です。
これらの農薬は、人間や動物の体内に入ってホルモンの働きを乱す有害物質「環境ホルモン」として影響があります。
例えば、オスのメス化現象、生殖異常、不妊、人の知能劣化などを引き起こすと言われています。
また、化学肥料による飲み水の汚染も問題となっています。
農地から流出すると河川湖沼の富栄養化など
重大な水の汚染の原因になると言われています。
有機農業とは自然と調和した農業
化学肥料・農薬の時代背景を知ると、食糧難を救い、人が生きていくのに必要であったことは理解できます。
しかし、現在は農業先進国では農作物がとれすぎてどう売るかが問題になっているそうです。
有機農業とは化学的肥料や農薬を使用せず、自然界に存在する有機物で育てることです。
環境を壊さず、生態系を保存する自然と調和した農業をすることは、これからの環境を守るためにとても大切なことではないでしょうか。
オーガニックライフを心がけるということは、自分自身や家族の健康だけでなく、世の中のためでもあるとても重要なことだと思います。
身近に買えるオーガニック食材を見つけて取り入れることから、環境を守っていきませんか?
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<参考文献>
http://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_hiryo/senryaku_kaigi/pdf/01_siryo3.pdf