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コスメだけでなく、ボディケアやヘアケア用品、石鹸なども化粧品として扱われますが、日本には食品業界の「有機JAS認証」のようなオーガニック化粧品を定めるルールがありません。

海外のオーガニック認証獲得の化粧品では基準が分かるのですが、ついていないものに関しては、添加物はじめどんなことに気をつけて安全な商品を選べばいいのかを紹介します。

 

旧表示指定成分とは?

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旧表示指定成分とは、1980年に厚生省(現厚生労働省)によってアレルギーなどの皮膚トラブルを起こす恐れのある「102種類の成分」のことを指します。

現在はこの102成分の表示義務だけでなく、「全成分表示が義務化」されています。

 

無添加化粧品とは?

 

無添加と書かれている化粧品の裏の原材料を見ると、なぜか横文字がたくさん並んでいるので気になっている人も少なくないはず。

実は、上記で紹介した102種に入っている「旧表示指定成分」が配合されていなければ、他の添加物を使っていても無添加化粧品とうたえるのです。

旧指定成分以外は安全といえるのかどうかは、消費者の判断にゆだねられているということなので正しい知識を得たいですね。

 

化粧品の使用期限について

 

薬事法では、基本的に化粧品は製造または輸入後、適切な保存条件のもとで「3年」を超えて性状および品質が安定なものは使用期限を表示しなくても良いです。

ただ、製造日がいつなのかが分からない化粧品は製造からどれだけ時間が経っているか不明なこともあるので「製造日」または「使用期限」を明記してあるメーカーをオススメします。

 

特に危険な添加物とその役割

化粧品には、水や油を含むために雑菌やカビが繁殖しやすいものでもあります。開封後も常温で保存するものが多く、半年以上同じ化粧品を使い続けてしまう消費者も多いので、雑菌やカビによる肌トラブルを回避するために「防腐剤」が使われています。

また、コスメなどでは低価格で仕上げるために「合成着色料」や「合成香料」、使い心地を良くするために「合成ポリマー」などが用いられます。

では、無添加を売りにしている化粧品によく使われる「〇〇フリー」に注目してみましょう。

①サルフェート

[成分]SLS(ラウリル硫酸)/SLES(ラウレス硫酸)

[目的]泡立ちや洗浄力を高めるために使われる。

シャンプーなどで耳にする「サルフェートフリー」は「硫酸(りゅうさん)系化合物」が不使用ということです。皮膚が弱い方には刺激が強い添加物です。ただ、硫酸と聞くと怖いと思う人も多いと思いますが、マグネシウムやカルシウムなどに硫酸基が付いたサルフェートはヨーロッパで人気の温泉系ミネラルウオーターにも含まれ、美容効果も期待されており、硫酸という文字が入っていてもラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naなど特によく使われるものを覚えておくといいでしょう。

②パラベン

[成分]パラベン

[目的]少量で抗菌力を発揮するので防腐剤として使われる。

パラベンと呼ばれる「パラオキシ安息香酸エステル」の中でも「メチルパラベン」、「エチルパラベン」、「プロピルパラベン」、「ブチルパラベン」は全体の1%以下でしか使用は認められておらず、安全性も高いと言われていますが接触性皮膚炎を起こす方もいます。また、抗菌力から私たちの大切な常在菌まで殺してしまう点も短所です。

③界面活性剤

[成分]PEG/PPG/BG

[目的]保湿剤として乳液や化粧水でよく使われる。

比較的低刺激と言われる非イオン性界面活性剤として使われる高分子化合物「PEG(ポリエチレングリコール)」や「PPG」、「BG」などが含まれた成分は非常に安定していることや抗菌効果もあるのですが、石油系原料のひとつです。界面活性剤が悪いという考えは言い過ぎですが、植物性なのか石油性なのかなどその原料の由来に気を付けてみたいですね

 

④鉱物油

[成分]鉱物油

[目的]保存力を高めたり色落ちしづらいコスメを作る。

ワセリンや流動パラフィンなど石油から精製した油である鉱物油は、不純物が入った質の悪いオイルによってシミなどの色素沈着する「油焼け」が問題になったこともありますが、現在の精製技術では安全だと言われています。子供用の保湿剤などでもワセリンが使われるように、肌に浸透する植物油よりも肌の上でとどまるので信頼できるメーカーの鉱物油であれば一概にダメというわけではないようです。

鉱物油と植物油について詳しくはこちら

⑤人工(合成)着色料

[成分]○色×号などで表記されているもの

[目的]色付け、コストを抑えるため

人工着色料(合成着色料)は石油やタールから合成している「タール系色素」が主流ですが、日本で認められていてもアメリカはじめ外国では発がん性があると禁止されているケースも少なくないです。

⑥人工(合成)香料

[成分]香料

[目的]香り付けや香り消し。

人工香料(合成香料)は、揮発性のアルコール類が体内で毒性のあるアルデヒドになったり、芳香性のエステル、合成ムスクは体内に蓄積されて母乳からも検出されるとも言われています。

合成香料と天然香料のお話はこちら

⑦酸化防止剤

[成分]EDTA・BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)・BHA(ブチルヒドロキシアニソール)

[目的]酸化防止剤や泡立ちを良くするために使われる。

EDATはキレート剤の一種で旧表示指定成分である「エデト酸」をEDTAと呼び、ヨーロッパなどの硬水でも泡立ちを良くするために多く用いられていました。

変異原性や経口毒性、水生生物への毒性や発ガン性など問題視されていますので極力避けたいです。

 

無添加化粧品の選び方

上記の成分には特に注意をして、ご自身やお子さんに合ったコスメを見つけると良いと思います。

 

おすすめの無添加化粧品

・化粧品成分ガイド第6版

旧表示指定成分はじめ、化粧品業界に携わる人なら手に入れたい一冊。石油系合成されたものだけでも3000種類以上もあると言われているので、判断できない原料があったら調べてみる辞書にもなりますね。

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赤ちゃんに使用する化粧品はまず試してみたいですよね。

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参照URL:

化粧品の添加物について

https://www.doctors-organic.com/mutenkacosme/tenkabutsu.html

化粧品に使われる防腐剤の種類と特徴

http://www.skincare-univ.com/article/010925/