妊娠中やママはむくみがひどい、という話をよく聞きます。
むくみというのは、体内に余分な水分がたまってしまうことから起きる症状です。
筋肉量があれば、第二の心臓と呼ばれているふくらはぎのポンプ作用により、下にたまってしまった水分を体外に出すことが可能なので、夕方になると靴が入らない!という現象は起きにくくなります。
しかしお子さんをお持ちの方は、妊娠中に全身のあらゆる部分の筋肉が落ちてしまうことにより、ふくらはぎのポンプ機能も低下してしまうため、むくみやすくなります。
さらに、授乳のためやお子さんを抱っこするために座る時間が増え、体内の水分の流れが滞りやすい状況下にあります。
また、出産によりホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れがちになります。
自律神経は全身のあらゆる機能をつかさどっているので、このバランスが崩れると、血流や水分の流れが滞りやすくなってしまいます。
このように西洋医学的な見地からむくみが生じる原因は分かりましたが、次は東洋医学的に考えてみましょう。
東洋医学的にむくみを考える
東洋医学の基本的な考え方に五行学説というものがあります。
これはすべてのものや現象は木・火・土・金・水と呼ばれる五つの要素が含まれており、互いに変化し、影響しあっているという考え方です。
また五行学説には相克関係というものがあり、五行間の制約関係をさし、木→土→水→火→金の順となります。
簡単に説明すると、木はのびのびと上に向かって伸びる性質を持っており、根によって土から養分を取り、土が乱れないように、根で統率しています。これを相克関係といいます。
木が元気に根を張っている土壌に雨が降ると、ゆっくりと土の中に水が入っていき、最終的にはきれいな水が出てきますよね。
しかし、木が生えていなかったり、枯れかけの木が生えている土壌に雨が降った場合は、濁水が流れてきます。
この五行の相克関係を人体に当てはめると、木は肝、土は脾となり、肝は脾をコントロールしているということになります。
それぞれの機能としては、肝には全身に気を巡らす働きがあり、脾には飲食物を消化吸収する働きがあります。
飲食物が体内に入ると、胃が消化をし、不要なものと栄養素に分けられ、不要なものは大腸に送られ、栄養素は脾の作用により肺に送られますが、その機能が低下すると水滞といって、水が体内にとどまってしまい、むくみの原因となります。
前述のとおり、ママは、出産によってホルモンバランスが崩れたり、子育てのストレスにより、精神的にのびのびした状態が保てず、肝が弱っている人が多いですよね。
肝が弱った結果、脾も弱り、消化機能が低下し、むくみが生じると考えることができると思います。
体内から不要な水を出しましょう
さて、このように体内に滞ってしまった水分、どうやって排出させればいいのでしょうか?運動して筋肉をつけるのは、なかなか難しいですよね。
そんな方には、ハトムギがお勧めです!
ハトムギは、ほかの穀物に比べ、たんぱく質を多く含み、アミノ酸のバランスも良く新陳代謝を増進させてくれるといわれています。
また、胃腸を整え、腎臓の働きを促してくれるので、体内の水分や血液の流れを良くしてくれ、むくみの解消に効果があるといわれています。
使い方としては、ハトムギご飯かお茶として飲むのがお勧めです。
ハトムギご飯を作る場合は、お米の1~2割程度のハトムギを入れ、通常通りに炊きます。
お茶として飲む場合は、成分をしっかり摂取していただくために、煮だして飲んでいただくのがいいと思います。
カフェインレスなのでお子様も飲めますが、お子様のためにもご自身のためにも農薬不使用の有機のものを是非選んでくださいね。
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